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お茶の知恵袋
◆おいしいお茶の選び方
◆お茶の淹れ方
◆お茶の保存方法
◆お茶の値段の違い
◆お茶の成分や効能
《おいしいお茶の選び方》
お客様からよく「おいしいお茶はどれですか?」と言う質問をされる事があります。
答えはとても難しく、お茶は嗜好品ですので人によって「おいしいお茶」が違います。
店頭で販売の際は、お客様とお話をしながらその方のお好みを探しオススメさせて頂いています。
お好みを探す時にお聞きするのは、お茶を飲むシーンや、すっきりした味がお好みか甘めがお好みかをお伺いします。
★お食事の際に飲む時にオススメ
・煎 茶:すっきりした味ですので、お茶自身の味が主張し過ぎず、お食事の味の邪魔をしません。
・焙じ茶:焼肉や揚げ物などの油っこい食事の時、口の中をスッキリとしてくれます。
★気持ちをリフレッシュしたい時にオススメ
・玉 露:「玉の露」と書く玉露は、お茶の持つエキスをゆっくり時間をかけて抽出し
舌の上で転がすように旨味を感じていただきたいお茶です。
「時間を愉しみ、味を楽しむ」追われる時間から一時解放され、心身ともにリフレッシュ。
玉露に含まれるカフェインは血液のめぐりを良くし大脳の中枢神経に作用し頭をスッキリさせ、
テアニンはリラックス効果があります。
★夜のくつろぎの時にオススメ
・焙じ茶、番茶:香ばしい香りとほっこりした味、他のお茶に比べてカフェインが少なめですのでお年寄りから
赤ちゃんまで安心してお飲みいただけます。また、おやすみ前に飲んで頂くのもオススメです。
★特別なお客様や休憩時にオススメ
・玉露、雁金、かぶせ茶:いずれのお茶も、お湯を冷ましてゆっくり淹れて頂きますと甘みが出て、
水色も明るくきれいな緑色に出ます。
お湯を冷ましている間のおしゃべりや、茶葉がゆっくり開く間など「待つ時間」も
愉しんで頂きたいお茶です。
★法事の時や大勢の方にお茶を出す時にオススメ
・芽茶、粉茶:茶葉が細かく粉状なので、短い時間で味・水色が出やすく簡単に淹れやすいお茶です。
★忙しい朝の一杯や水筒などに入れてお出かけ時にもオススメ
・ティーバッグ:大きめのマグカップにティーバッグを1つ入れてお湯を注いですぐ美味しい。
行楽や毎日のお弁当の時にお気に入りのティーバッグを水筒の大きさに合わせて1~2つ入れて
お湯やお水を入れるだけ。ペットボトルとはひと味ちがいます!
《お茶の淹れ方》
イラスト以外に、宇治茶の魅力情報発信プラットフォームという茶業界関係者で組織する団体で管理運営しています
「お茶なび」というアプリ&サイトでお茶の淹れ方を動画でわかりやすく説明しています。
動画の中で茶碗にお湯を注ぐのは、湯冷まし効果以外に茶碗を温めておきますと香り立ちがよくなります。
★煎茶の淹れ方
★熱湯氷出し煎茶VOL.1 新しい冷茶の淹れ方!
★熱湯氷出し煎茶VOL.2 VOL.1の疑問を解決してくれています!
《お茶の保存方法》
当園のお茶のほとんどは、真空後チッソガスを充填してパックしているか、脱酸素剤(ウェルパック)を封入してパックしています。
お茶の保存方法で一番最適なのは、温度変化が少なく日光の当たらない冷暗所で常温保存されることが望まれます。
開封後は気密性の高い中蓋の付いている茶缶や、開封後の袋に保管される場合は出来るだけ空気を抜いてクリップや輪ゴムでとめる方が良いです。この場合は、できるだけ2週間から1カ月で飲みきる量をオススメいたします。
冷蔵庫や冷凍庫での保存は?
お茶は、温度や湿度の変化で味や香りが変化しやすく、また他の食品等の香りが移りやすい特徴を持っています。
冷蔵庫保存は他の食品の香りがお茶に移りやすく、外気との温度差が有る場合は湿気やすくなるのであまりオススメ出来ません。
いただいたお茶が重なった時や、まとめて購入されてたくさん長期保存される場合は未開封のままで冷凍庫で保存してください。
その際は、冷凍庫から出してすぐに開封せず、一旦常温に戻してから開封して下さい。(開封後は常温で保存して下さい。)
もし、湿気てしまったり風味が落ちてしまった場合は?
捨てるのはもったいないので、自家製焙じ茶にしてお飲みいただけます。
1.フライパンにクッキングシートを敷き、その上に茶葉をのせ弱火でかき混ぜる。
2.うっすら香ばしい香りがしてきて、ほんのり黄金色になったら火を止め余熱が有る間はしばらくかき混ぜる。
※弱火でキツネ色まで焙じてしまいますと、余熱で焙じ過ぎて焦げてしまう場合があります。
コツとしましては、初めは焙じが弱いかな?と思うくらいで止めて一度急須に入れてお飲みください。
もとが良いお茶の場合は、焙じが若い方がはんなりとした甘みのある焙じ茶になります。
何度か焙じていくうちにお好みの焙じ加減が見つかると思います。
《お茶の値段の違い》
銘柄によって値段が違いますが、それは、お茶の栽培方法、摘採した時期、産地、茶農家さんの違いなど様々な要因があります。
・お茶の栽培方法とは
玉露やかぶせ茶は茶園に覆いを被せて日光が当たらないようにして育てます。覆いを被せる手間など他のお茶に比べて掛かります。煎茶は日光を十分に受けるように覆いをせず露天園にて栽培します。
・摘採した時期
茶摘みと言う歌に「夏も近づく八十八夜~」とあるように、立春からかぞえて八十八日目の5月2日がお茶の摘採に最も適していると言われ、その時期に摘んだ茶葉は若くて柔らかく製茶しても細く綺麗で、新茶の良い香りと味がして高い価で取引されます。
しかし、早生品種・晩生品種・茶園の立地による日照条件など様々な条件で茶園の「旬」の時期は異なります。
お茶は、その年の4月下旬から6月上旬に初めて茶園から摘まれたお茶を1番茶と言い、1番茶を摘んだ後6月上旬から7月下旬に出てきた芽を摘んだお茶を2番茶と呼びます。
1番茶は茶葉にツヤがあり味も濃く、高い値が付き、2番茶はやや渋みが多く価格も低くなります。
玉露の場合は茶園に覆いをし日光が当たらない様に育てますので6月上旬頃に摘み始め、1番茶のみしか摘みません。
当園の煎茶では、出品煎茶・宇治かおり・手づみ・皐月の誉・宇治誉が1番茶100%で、山城は1番茶と2番茶のブレンド、万福・正喜撰は2番茶で作っています。
当園の玉露は全て1番茶100%で、かぶせ茶は鶴の友が1番茶100%・玉翠は1番茶主体で一部2番茶をブレンド・仙楽は2番茶主体で一部1番茶をブレンドしております。
《お茶の成分や効能》
★アミノ酸
うまみ成分のテアニンに多く含まれています。脳神経のはたらきを活発にします。
★フッ素
歯みがき剤に入っている成分と同じで、虫歯を予防します。
★フラボノイド・ミネラル(カリウム・カルシウムなど)
フラボノイドは口臭の予防、ミネラルは新陳代謝を活発にします。
★ビタミンA(水にとけない)
肌に水分を与え、呼吸・消化器官をじょうぶにします。
★ビタミンC(水にとける)
疲れをとったり、風邪を予防したり、肌を白くするなどのはたらきがあります。
★ビタミンE(水にとけない)
老化を防ぎます。
★ビタミンB1
糖分をエネルギーに変えます。
★ビタミンB2
成長を活発にします。
★タンニン(カテキン)
渋み成分のカテキンに含まれています。殺菌や腸のはたらきを整える作用があり、食中毒を防いだり、
ガンや生活習慣病の予防に効果があります。
★カフェイン
尿を出す作用や気分をリフレッシュさせる効果があります。